契約期間の途中で結婚相談所が消えることがある ── 調べた21社のうち2社が終了していました
公開 2026-09-03/更新 2026-09-03
結婚相談所を選ぶとき、料金と成婚率は誰でも見ます。 中途解約したときいくら返ってくるかまで見る人は、少ないながらいます。
しかし「そのサービスが、契約期間の終わりまで存在しているか」を確認する人は、 ほとんどいないはずです。編集部も最初は見ていませんでした。
21社を調べたら、2社が消えていました
この一覧を作る過程で、掲載していた2社がすでに提供を終えていることが分かりました。 いずれも大手資本が運営していたサービスです。
| サービス | 運営(当時) | 状況 |
|---|---|---|
| ペアーズエンゲージ | 株式会社エウレカ(運営当時) | サービス終了 |
| ゼクシィ縁結びエージェント | 株式会社リクルートゼクシィなび(運営当時) | サービス終了(2026年6月末) |
ゼクシィ縁結びエージェント(リクルート)
株式会社リクルートは2025年11月17日、『ゼクシィ縁結び』と『ゼクシィ縁結びエージェント』の サービス終了を発表しました。オンラインマッチングの『ゼクシィ縁結び』は2026年3月末、 結婚相談所の『ゼクシィ縁結びエージェント』は2026年6月末に提供を終えています。 新規会員の受付は発表と同日に終了し、お相手紹介・マッチング機能は2026年1月末頃に止まりました。
日本経済新聞は終了の背景として、婚活サービス市場の競争激化を挙げています。 つまり会員が減ったから畳んだのではなく、市場が伸びている中で撤退したという構図です。
出典:株式会社リクルート「『ゼクシィ縁結び』『ゼクシィ縁結びエージェント』サービス終了のお知らせ」(2025年11月17日)/日本経済新聞「リクルート、婚活サービス『ゼクシィ縁結び』終了 競争激化で」(2025年11月17日)
ペアーズエンゲージ(エウレカ)
マッチングアプリ『Pairs』を運営する株式会社エウレカのオンライン婚活サービスは、 2022年9月15日に終了しました。6月30日に新規登録を終了、8月31日に異性の紹介機能を停止、 という段階的な畳み方でした。既存会員向けのサービスも2023年2月末までで終わっています。
出典:ITmedia NEWS「『Pairsエンゲージ』9月15日に終了 マッチングアプリ『Pairs』発の婚活サービス」(2022年6月3日)
なぜこれが契約前の論点になるのか
結婚相談所の契約は、1年前後の期間を定めるものが多いのが実情です。 たとえばパートナーエージェントの特定商取引法に基づく表記には 「契約成立日より18カ月間(以降、自動更新)」とあります。ノッツェは「入会契約日から1年間」です。
つまり入会した時点では存在していたサービスが、契約期間の途中で終わることは構造的にあり得ます。 そして紹介機能が止まるのは、サービス終了日よりさらに前です。 ゼクシィ縁結びエージェントの場合、終了は6月末でしたが、紹介が止まったのは1月末でした。 お金を払っている期間と、実際に相手を紹介してもらえる期間はずれます。
運営会社の規模は、事業が続くことの保証にはなりません。 今回終了が確認できた2社は、東証プライム上場企業グループと、業界最大手アプリの運営会社でした。
終了するとき、お金はどうなるのか
事業者側の都合でサービスが終了する場合、通常は返金の案内が出ます。 ゼクシィ縁結びエージェントの終了時にも返金手続きの案内が行われました。
ただしこれは会員が自分から辞める「中途解約」とは別の話です。 中途解約の場合は、特定商取引法49条により事業者が請求できる額に上限があります。 結婚相談所を中途解約したとき、いくら返ってくるのかにまとめました。
中途解約の返金額を計算する 自分のケースで計算してみる契約前に見ておくとよいこと
- 契約期間の長さ。1年か、18カ月か、自動更新か。特定商取引法に基づく表記に書かれています
- 運営会社が上場企業なら、その事業の位置づけ。本業から遠い新規事業は畳まれやすい構造にあります
- サービス終了時の取り扱いが契約書面に書かれているか。中途解約とは別項目です
- 中途解約したときの精算方法。こちらは法律に上限があります
編集部が公開情報を確認できた18社のうち、 中途解約の上限を法律どおり明記していたのは 3社でした。 終了時の扱いまで公開しているところは、さらに限られます。
契約条件を一覧で見る サービス別の記載状況を一覧で見るよくある質問
サービスが終了したら、払ったお金は返ってきますか?
事業者側の都合による終了の場合は、通常は未提供分について返金の案内が出ます。ゼクシィ縁結びエージェントの終了時にも返金手続きの案内が行われました。ただし具体的な精算方法は契約書面と、終了時に事業者から出る案内によります。案内が届かない、内容に納得できないという場合は、お住まいの消費生活センター(消費者ホットライン 188)に相談できます。
終了が発表されたら、すぐ使えなくなりますか?
いいえ、段階的に縮小されるのが一般的です。ただし「サービス終了日」より前に、新規会員の受付や相手の紹介機能が止まります。ゼクシィ縁結びエージェントは2026年6月末終了でしたが、紹介・マッチング機能は2026年1月末頃に停止しています。お金を払っている期間と、実際に活動できる期間はずれると考えたほうが安全です。
大手なら安心ではないのですか?
今回終了が確認できた2社は、東証プライム上場企業グループと業界最大手アプリの運営会社でした。運営会社の規模は事業継続の保証にはなりません。むしろ大企業では、本業から遠い事業のほうが撤退の判断が早いことがあります。
いま契約しているサービスが終了しそうか、事前に分かりますか?
確実に分かる方法はありません。上場企業であれば決算資料やニュースリリースで事業の位置づけが分かることがあります。ただし発表から新規受付終了までが同日というケース(ゼクシィ縁結びエージェント)もあり、外部から予測するのは困難です。契約期間を短めにする、自動更新の扱いを確認しておく、といった備え方のほうが現実的です。
出典:株式会社リクルート ニュースリリース(2025年11月17日)/日本経済新聞(2025年11月17日)/ 株式会社リクルートゼクシィなび 公式サイト「重要なお知らせ」/ITmedia NEWS(2022年6月3日)/ 各社の特定商取引法に基づく表記(いずれも確認日 2026-09-03)